今サクラメントで一番話題になっている映画と言えば「レイディ・バード」。連日新聞でも記事を見かけます。そりゃそうです!サクラメント出身の女優、脚本家、監督のグレタ・ガーウィッグ(34歳)さんの最新作でサクラメントが舞台なんですから!全国紙でも高い評価を得ている秀作です。
ちょっとオフビートな高校生クリスティン(自称レイディ・バード)はサクラメントのカソリック・ハイスクールの12年生。退屈なサクラメント、何かと対立する家族からなるべく遠いニューヨークの大学に行きたいと頑張るのですが、経済的に余裕のない両親は地元の州立大学以外の選択はありえないといいます。映画は、母娘の愛情と葛藤、家庭内の問題、ロマンス、友情を通して高校生の女の子が成長していく姿を描いていきます。有名俳優は出ていないのですが、それぞれがとても味わいのある演技を見せ、コミカルに話が思わぬ展開を見せるストーリーテリングはみごとです。サクラメントの名所、タワーブリッジ、ローズガーデン、ファビュラス40s、タワーシアタアーなど見慣れた風景がスクリーンに大きく映し出されるのも嬉しかったです。 ガーウィッグ監督自身も、サクラメントのカソリック高校出身でニューヨークの大学に行ったそうなので、このストーリーはフィクションですが、主人公の女の子と重なる部分が沢山あるようです。彼女が脚本を書いた映画「フランシス・ハ」はニューヨークが舞台になっていますが、こちらはバレリーナになりたかった若い女性が困難や拒絶に合いながら自分の道を見つけてゆくという、勇気と希望が湧いてくる作品でした。溢れる才能とバイタリティー、地に足の着いた感覚を併せ持つ、将来がとっても楽しみなグレタ・ガーウィッグさんです。応援したいと思います。 サクラメント・ビー誌のインタビューに、この映画はホームタウン、サクラメントへのラブレターだというようなことが書いてありました。サクラメントのロケでは、撮影スタッフが「サクラメントっていい街だね。ここからハリウッドに通えないかな?」とZillowで売家を検索していたとか。そのうち、サクラメントの街角でしばしば映画ロケを見かけるようになるかもしれませんね。 (注)この映画はRレーティングです。
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