北カリフォルニア、セントラルバレーにはゴールド・ラッシュ時代の趣を残す街が数多く点在し、行く度にタイムトラベラーとなり、距離移動、時空移動に忙しくも楽しい生活を送れます。
さて、今回ご紹介するのは、ネバダシティのオールドタウン。ややこしいのは、ネバダシティという名前から、ネバダ州にある街だと思われてしまうんですが、ここは、れっきとしたカリフォルニアです。サクラメントからHWY80を北に、AuburnでHWY49に入りさらに北上、一時間ちょっとで到着する日帰り旅行にピッタリのロケーションです。サクラメント周辺には、プラサビル、フォルサム、グラスバレー、ジャクソンなどヒストリック・オールドタウンは数多く存在しますが、ネバダシティは当時のホテルや劇場など、大きめの建造物がそのまま残り、かつての栄華を伝えているのが、他とはちょっと違うところかな、と思います。山、川、森に囲まれているので、ハイキングや川遊びを兼ねて訪ねてみるといいと思います。今回、私たちは、近くの「アナンダ・ヴィレッジ」のチューリップ・シーズンに合わせて行ってきました。 腹ごしらえは、人気の「サウス・パイン・カフェ」で。狭く長細い店内はお昼時間を過ぎても多くの人が待っていました。入り口にあるキッチンの鉄板でお好み焼きのようなものを焼いていたので何かと思ったら、ポテト・パンケーキでした。ポテト・パンケーキというと小判型でアップルソースとサワークリームのついたユダヤの家庭料理を思い出しますが、ここのはふんわり大きめで、上にはバジルのペストソースがドロッとかかり、新しいお味と食感!美味しくてペロッと食べてしまいました。あと、玄米と豆腐のフライド・ライスも上にアボカドとマヨネーズソースがかかり、ヘルシーで美味しかったです。またこのお店では各テーブルに備え付けのケチャップとラズベリーソースも手作りなのが嬉しかったです。外で写真を撮っていると、トラックのお兄さんが、わざわざ車を停めて店の前で「ここはお薦め!」とばかり、ポーズをとってくれました。また、古いホテルの一角にあるカフェ「カーリー・ウルフ」はアンティークな雰囲気を味わうには良いところです。 ダウンタウンから一歩外れると木と花に彩られたビクトリアン・ハウスがならぶ住宅街。どの家もきれいにメインテナンスが行き届き、一軒一軒写真を取りたいぐらいの素敵な街並み。観光の街だけあってB&Bも充実していますので、一泊して、ゆっくり散策してみるのも楽しいと思います。 私はまだ行ったことがないのですが、全国的に有名なのは、12月の日曜日と水曜日に行われる「ネバダシティ・ビクトリアン・クリスマス」です。街中にガスランプとライトが灯され、クリスマス・キャロルが響き、馬車が走り、当時さながらのクリスマスの雰囲気を味わえるわけです。クラフトの出店も多数あり、ユニークなクリスマスプレゼントを買いにやってくるという人もいます。人気イベントで人出が多いため、専用駐車場に車を停め、シャトルに乗ってダウンタウンに行くようになっていますので、予め、ウェブサイトで確認をしていった方がよいでしょう。今年は、私も是非行って見たいと思います。
0 コメント
カリフォルニア大学デービス校の日本語講師、榊原晴子先生が日本人の間でもあまり知られていない「シベリア抑留」の真実について講演を行います。第二次大戦後、満州にいた60万人の日本人がソビエト軍に捕らえられ、シベリアに送られ、11年間に渡って過酷な状況下で労働を強いられました。病気、過労、飢餓で二度と日本の土を踏むことの出来なかった人も多数いました。これもまた戦争の悲惨さを物語る忘れてはならない出来事ですが、今となっては生存する抑留経験者も少なくなり、榊原先生はこの史実を後世に伝えていきたいと、調査を始めました。
そもそも「シベリア抑留」に興味を抱くようになったのは、抑留者としての経験を持ちながら多くを語らなかった叔父さんの存在があったからだといいます。榊原先生ご自身の叔父さんとの思い出、抑留経験者との出会いなど、大変興味深いお話が聞けると思います。無料一般公開ですので、是非お出かけください。 場所・日時 UCデービス校キャンパス 5月11日(木)4時半から教育学部174号室、5月18日(木)3時からオルソン・ホール53A室。 カルフォルニア博物館「こころ:失われたサクラメント日本街のストーリー」EO9066 75周年記念イベント (2月12日正午‐4時) / California Museum, Sacramento1/12/2017 1910年までには、日本からの移民がサクラメントの中心部に活気のある全米でも最大規模の日本人街を築いていました。中国やイタリアからの移民と共存しながら、安定した生活を送っていたにも関わらず、真珠湾攻撃に続く第二次世界大戦の勃発で、日系移民は、苦労して築き上げてきたビジネス、農場、マイホームを残して、強制収容所に送られ、全てを失いました。さらに1950年代の州議事堂周辺の再開発プロジェクトにより、サクラメント日本人街は永遠に葬られてしまいました。日本人街の軌跡を追うこの展示は日本人必見だと思います。展示は1月12日から5月28日まで。初日12日には記念イベントが開催され、「サクラメント・ヒストリック・ジャパンタウン」著者ケビン・ワイルディー氏のサイン会、ドキュメンタリー映画の試写会などが行われます。入場料は大人5ドル、5歳以下の子供は無料。詳しくはカリフォルニア博物館のウェブサイトをご覧ください。
男女混声合唱団「サクラメント・マスター・シンガーズ」のクリスマスコンサートは、このシーズン、どんなに忙しくても欠かすことのできない特別なイベントです。コンサート会場はサクラメント・ダウンタウンのセント・フランシス教会。ステンドグラスが張り巡らされた美しい礼拝堂の中で聴く、天使の歌声でクリスマス気分が一気に盛り上がります。幾重にも重なる澄んだ歌声が、時には涙を、時には笑顔を誘い、コンサートが終わった後は、体が感動でジーンとしてしまうほど。皆さんにも、是非、この感動を味わっていただきたいと思います。12月15日、17日、18日、21日の4公演は大人22ドル、シニア15ドル、学生10ドル。また、17日の午後2時からは、子供向けのショート・プログラムがあり、子供3ドル、大人5ドル。詳しくは、以下リンクでご覧ください。
http://mastersingers.org/concert-series/master-singers-christmas 11日午後7時にはフォルサム・レイク・カレッジのハリスセンターでも、同テーマの特別コンサートがあります。ハリスセンターはこじんまりとしていますが、大変クオリティの高いコンサートホールです。どの席に座っても舞台が良く見えるのが嬉しいです。チケットはこのリンクから。 カリフォルニア・ステート・フェアが7月8日から24日まで開催されます。さすが州都とあってカル・エキスポの広大な敷地を全部使った大掛かりな博覧会。オリジンである家畜や農産物の品評会はもちろん、競馬、コンサート(ほとんどが懐かしのセレブたち)、州内から選ばれたアート、クラフトの展示、オートバイのアクロバット、遊園地など盛りだくさん。また、フェアの名物はここでしか食べることのできない奇想天外な食べ物の数々です。巨大な七面鳥のもも肉BBQ、チョコレートでカバーしたベーコン、スイカの串揚げなど。ハイブロウからローブロウまで、雑多といえば雑多、でもエキサイティングなカリフォルニアの祭典です。ステート・フェアはサクラメント周辺で育った多くの人たちにとって、子供時代の楽しい思い出なのではないでしょうか。
手前みそになりますが、19日(火曜日)はカルフォルニアの作家が集まるCalifornia Authorsで、紙芝居を展示販売します。(California Bldg. A/B - 名物のシナモン・バンズのお店のそばです)また、毎週火曜日は「子供の日」で、12歳以下のお子さんは入場無料、しかも、乗り物はすべて2ドル(通常は$5-6)というお得な日。 いろんな催しが同時進行しているので、あらかじめウェブサイトで興味のあるイベントの時間と場所をチェックしておくことをお勧めします。 California State Fair 1600 Exposition Blvd, Sacramento, CA 95815 入場料:大人12ドル、シニア10ドル、12歳以下8ドル http://www.castatefair.org 「ジンボリー・プレイ&ミュージック」では、6月25日(土)10時から3時までジンボリー40周年記念日のオープンハウスが開催されます。ジンボリーで一番人気のあるパラシュートやシャボン玉の時間、ジンボリーのマスコットのジンボとのダンス、遊具を使った様々なアクティビィー、ミュージック、アートなどが用意されています。参加は無料ですので、ご家族、お友達をお誘いあわせの上、お出かけください。
このジンボリーの主催者は日本人の真継(まつぐ)むつみさん。日本人のお子さんが多くなれば、日本語クラスも可能だということですので、是非この機会に様子を見にいかれてはいかがでしょうか? Gymboree Play & Music Citrus Heights 6400 H Sunrise Blvd, Citrus Heights, CA 95610 TEL: 916-723-7770 URL : gymboreeclasses.com Email : citrushca@gymboreeclasses.com サクラメントの日本人女声合唱団「桜コーラス」のコンサートが6月5日(日)、パークビュー・プレスビテリアン教会にて行われます。日本の懐かしい曲の数々をお楽しみいただけます。コラースを挟んで、今回は珍しい「お神楽」の上演、コーラスを率いる榊原晴子さん作曲の「シベリアの歌」の初演など盛りだくさんのコンサートとなりそうです。また、来シーズンに向けて、新メンバーを受け付けるそうですので、コーラスに参加してみたいという方も、是非おでかけください。
6月5日(日曜日)午後12時10分開演 Parkview Presbyterian Church 727 T Street, Sacramento CA 入場料: 大人10ドル 学生5ドル 12歳以下無料 詳細は榊原晴子さんまでメールでお問合せください。sakakibaraharuko@gmail.com 2月27日夜6時からフォルサム・オールドタウンにある、サッター・ストリート・ステイクハウスで日本人女子会が開催され、総勢約20名、ワイワイ、ガヤガヤ賑やかなひと時を過ごしました。最近こちらに移転され一人参加の方もいましたが、すぐに輪の中に溶け込み、新しいお仲間もできたようです。毎年恒例のこの会は周辺の日本人女性ならどなたでもウェルカムですので、女子会のメイリングリストに参加ご希望の方は、メールにてご連絡ください。
|
Sacramento Information サクラメント情報 |
Sacramentan |