西部最大のゴーストタウン「ボーディー」。木枯らしの吹く荒野にスプーキーな雰囲気、奇しくもハロウィーン当日に行ったというタイミングは天才的!(たまたまなんですが…)でも、ここでトリック・オア・トリートをやっているわけではありませんので、お子さんを連れて行ったら大ブーイングです。
「ボーディー州立歴史公園」は、1877年から1881年にかけて、ゴールド・ラッシュで栄えた町の姿が当時のまま残っている、とても珍しい歴史公園です。ハイウェイ395号線から山側に入り、家や店も、本当に何もない山道を延々と走ること30分。最初の写真を見ていただけるとわかると思いますが、ずっとこんな感じで、最後は舗装もしていない小石道になり、ひたすら走ります。すると唐突に、茶色い建物が建ち並んだ、異様な雰囲気の集落が見え始めます。1859年にニューヨークから来た、W.S. ボーディと言う人が、ここに金を発見したそうですが、なんでこんな所まで来たんだろう?どうやって金を見つけたの?と、とっても不思議! 最盛期には8000人の住人がいたというボーディーでは、一獲千金を狙った荒くれ者たちが、お酒とギャンブル、喧嘩に明け暮れたそうです。今となっては荒涼とした山間に置き去りにされた住居、教会、学校、金鉱や工場など寂しげな佇まいですが、現存の建物は当時の5%といいますから、かなり大きな町だったんでしょう。 繁栄していたのが4年間だけという超インスタント・タウンですから、建物はどれもやっつけ工事の木造あばら家です。冬が大変厳しく、雪が20フィートも降る土地柄を考えると、こうして140年以上も保存されていること自体が、びっくりです。町を保存するために、ボーディー基金のボランティアが、一生懸命つっかえ棒をしたり、修理したりされているようです。サクラメント・オールドタウンなど、ゴールド・ラッシュ時代の街並みを綺麗に修復した観光名所はいろいろありますが、ゴーストタウンがそのまま残っているのはとても珍しいです。是非一度、ボーディーを訪ねてみてはいかがでしょうか?でも正直言って、少々薄気味悪くもあるので、お子様たちにはどうかな?と思います。 入場料一人8ドル。一部3ドルのセルフガイド・ツアーのブックレットもあります。
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