アメリカ西部、初の美術館として1885年に開館した歴史のあるクロッカー美術館。19世紀のヨーロッパ風建造物と2010年に建った超近代的な新館が渡り廊下でつながり、二つの別世界を一度に満喫することができます。
新館は広々としたモダンな空間にコンテンポラリー・アートの展示物が心地よく並んでいます。現在、展示中のガラス・アートの部屋は撮影禁止だったので、残念ながら写真ではお見せできませんが、カラフルで繊細なガラスの芸術品は見るものを魅了します。特に存在感があったのは、すりガラスでできた着物姿の女性像です。顔や手足はなく着物だけなのに生命を感じる、ちょっとオカルトチックな雰囲気で注目を集めていました。 一方、渡り廊下で旧館に入ると、イタリア風の凝った装飾の室内には近世ヨーロッパの肖像画、宗教画、工芸品、骨董家具などが所せましと展示されています。薄暗い照明とレトロな匂いがますますその雰囲気を盛り立てて(?)います。あまりの密度の濃さに息苦しくなり、新館に逃げ戻ったのは私だけでしょうか…。でも、こういうのが好きな方には、見ごたえのあるコレクションだと思います。 サクラメントが誇る歴史のある美術館、クロッカー・アート・ミュージアムに是非一度、足を運ばれてみてください。 Crocker Art Museum 216 O Street Sacramento, CA 95814 http://www.crockerartmuseum.org/
1 コメント
Mutsumi
10/30/2017 12:47:10 pm
普段はアートを鑑賞することが少なかった私でも、雰囲気がよく作品が充実しているこの美術館は、本当におすすめです。ニューヨーク州から遊びに来た叔母も、この美術館はアメリカでいちばんいいわ!とすっかり気に入ってました。
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