ナパはサクラメントから一時間ちょっとで行ける、デイトリップにはもってこいのデスティネーションです。ほとんどの方がワイナリーとグルメレストランを楽しみにナパにお出かけになると思いますが、ワイン・ティスティングの合間にお散歩を兼ねた美術鑑賞もいいですよ。ナパのダウンタウンから車で約10分、ここ、ディ・ロサ美術館は、葡萄畑に隣接する広大な庭園に現代アートの彫刻が展示されています。観る人がそれぞれの感覚で受け取ってくれればいい、ということで、各展示物には説明がついていませんが、展示物について詳しいことを知りたければ、無料のガイドツアーもありますので、参加されるといいでしょう。入口から池に添って、ハイキングしても良し、園内を走るバスに乗ることもできます。
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マイニング(鉱業)最盛期、1880年代に敷かれたプラサビル・アンド・サクラメント・バレー・レイルロードはフォルサムのオールドタウンからプラサビルまで続いています。現在は、観光用の機関車が時々走るだけですが、歴史を刻んだ線路はそのまま残っていて、知る人ぞ知る素敵なハイキングルートです。フォルサムの南側、Placerville Rd.とWhite Rcok Rd.の交差する辺りに車を駐車して、線路沿いの道を歩き始めます。線路の上を歩いても良し、その脇の小道を歩いてもよし。いつか観た映画「スタンド・バイ・ミー」の場面と重なります。ストーリーはよく覚えていないものの、何か心にジーンと来るものがあったような…。もう一度、観て見よう、などと考えながら、のどかな草原、森を抜け、川を渡り、延々と続きます。川を渡るところは、線路を歩くしかなく、枕木の隙間から下方に水流が見えるので、ちょっとスリリングです。高所恐怖症の人には向かないかもしれません。でも、冬の優しい日光と穏やかな美しい緑豊かな光景に浸っていると、足が自然に動いてしまいます。そして、なんと8マイルで目的地、ヒストリック・ポイントであるラトローブ駅に到着。清々しい達成感に浸るも、翌日は、膝ががくがく、足に水膨れができるなど、やはり8マイルは難関でした。全行程の中間地点ぐらいで、Latrobe Rd.に出るので、その辺で誰かに車で迎えに来てもらい、後はラトローブ駅までドライブして行くのもいいかもしれません。次回はラトローブ駅から、シングル・スプリングス、プラーサビルまで、歩いてみようという話になっています。
以下の地図では、ラトローブ駅をピンポイントしていますが、そこから出ている薄いグレーの線が線路です。 インディアン・グラインディング・ロック州立公園は、1850年頃までここで暮らしていたミワック・インディアンの歴史遺産を保護しているユニークかつ神聖な気が漂う公園です。まず最初にミュージアムを訪ねることをお勧めします。残念ながら、今回は山火事避難のため展示物がほとんど撤去されていましたが、彼らの当時の生活や白人の到来でこの地を追われていった歴史がわかりやすく説明されていて、園内の散策にも理解が深まります。公園内には、住居として使われていた木の皮のティーピーや、北米で最大規模のチャ・サ(Chaw-SE)があります。
聞きなれない言葉ですが、チャ・サ(Chaw-SE)とは、インディアン達が主食のどんぐりの粉ひきをするために使った、1185個の穴のある巨大な石のことです。どんぐりの粉ひき作業はただの料理ではなく、神聖な儀式に近いものだったらしく、その周りは柵で囲まれ保護されています。またその側には、宗教儀式が行われた大きなホールが建っています。自然と調和したインディアンの生活は、白人により、宗教、生活、土地を奪われ、破壊されて行きました。そんな彼らの霊魂がまだそこに残っているように感じられました。森の中の緩やかなトレイルは、とても静かで、ハイキングというよりは、瞑想ウォークという感じでした。小さくて地味な公園ですが、カリフォルニアの貴重な歴史残る所ですので、一人でも多くの方に行っていただきたいな、と思います。 Indian Grinding Rock State Historic Park 14881 Pine Grove Volcano Rd, Pine Grove, CA 95665 サウス・ユバ・リバー・パーク(Penn Valley)のバターミルク・トレイルのワイルドフラワー、今がピークです。私はこのトレイルが大好きで、以前にも同ブログでご紹介しましたが、4月初旬から今週末(4月10日、11日)までがピークだそうですので、お知らせします。ユバ川を見下ろすトレイルの両側をカリフォルニア・ポピー、ルピン(紫)その他、可憐な野花が埋め尽くし、夢心地です。緩やかなハイキングコースは片道ゆっくり歩いても一時間ぐらいです。ポピーは夕方になると花びらが閉じてしまうので、午後三時前にはトレイルに入っていただきたいです。年に2,3週間しかないチャンスですので是非お見逃しなく!帰り道にはネバダ・シティのオールドタウンでお食事も良いと思います。美味しいレストランが沢山ありそうですよ~。
注意‼)GPSを使っていく場合には、South Yuba River State ParkにCovered bridgeを加えた方が安全です。以前Covered bridgeを入れず、GPSに従って行ったら、舗装もされていない山道に誘導され、しまいには、目の前に川が出現し、恐る恐る車で渡った経験があります。飛んでもなく時間がかかってしまいました。Covered bridgeは現在工事中で、Covered になっていませんが、その横と向かい側に駐車場があります。駐車は一台$5です。 小高い丘の上に、ガラス張りの近代的なテイスティング・ルームがあるアイロン・ハブ・ワイナリー。カウンターの向こうにビンヤードを眺めながらのテイスティングもいい感じです。写真の女性はオーナーさんですが、サーバーの方たちもみなさん、とても丁寧にワインの説明をしてくれました。外にはオープンなパティオがあり、360度ぐるっと葡萄畑を見渡せる眺望と解放感が楽しめます。お弁当持参でピクニックも大歓迎とのことでした。この日は、ロゼを買い求めました。コンサートなど各種イベントもあるそうなので、是非、ウェブサイトをご覧ください。
通常のワインテイスティングは一人$10で、ボトルを購入すると、そこから$10を引いてくれるそうです。ワインは$24~42ドルです。 Iron Hub Winery & Vineyards 12500 Steiner Road Plymouth, CA 95669 (209) 245-6307 1-(800) 778-WINE [email protected] アメリカンリバー沿いにある「セイラ―・バー公園」では、川辺に咲き誇る黄色いポピーが見頃です(3月14日現在)。サラサラ流れる川と可憐な野花に囲まれての散歩はとてもリラックスできます。この時は、オレンジ色のカリフォルニア・ポピーはあまり咲いていませんでした。もしかすると今は、もっと多種類の花が咲いているかもしれません。川沿いのトレイルはきれいに整備されていますが、小石がゴロゴロしていますので、スニーカーを履いていきましょう。川沿いと内側の野原と森のトレイルがループになっていて、ゆっくり歩いても一時間ぐらいで一周できると思います。ボート・デックがあるので、ここからカヤックやボートを下ろすこともできます。
ハイウェイ50をHazel Ave. Exit で下り、北に向かいWinding Wayで左折します。ぐるっと一周するなら、どのパーキングからでもトレイルにアクセスがありますが、ボートを下ろすなら、Illinoi Ave.から入り二つ目のパーキングが良いでしょう。詳しくは公園ウェブサイトのリンクの地図をご覧ください。駐車料金は$5。 驕奢なグランド・アイランド・マンションとは対照的なのが、日系移民の歴史が残るウォルナット・グローブのヒストリック・ダウンタウンです。1920年代から農業に従事する日系移民で栄えた街で、かつての日本人学校、食品店、床屋、豆腐屋さんなど当時の街並みがそのまま残っています。仏教会があったので、覗いていますと、ラッキーなことに建物を管理されている新本トーマスさんが現れ、中を見せてくださいました。講堂には日本人街として繁栄していた当時の写真が展示されていて、大変興味深かったです。第二次世界大戦時の強制収容で、日本人はみな街を去りました。当時の日系移民には土地の所有権がなかったため、戦後、ここに戻ってくる人はほとんどいなかったとか。今、ウォルナット・グローブに住む日本人は数人しかいないそうです。悲しい歴史ですが、質素なその街並みには日系移民の力強さと、そこはかとない懐かしさの漂っています。日本人なら、一度は行ってみたいところです。
South River Dr.をさらに南に下っていき、Steamboat Slough Bridgeを渡るとGrand Island Rd.が出てきて、「ヒストリック・サイト」の看板があったので、右折します。川沿いに広がる果樹園を眺めながらしばらく走りますと、突如、イタリアンルネッサンス風の大豪邸が現れてビックリ!グランド・アイランド・マンションと言って、農園経営者として財を築いたルイス・W・マイヤーズの妻が1920年に完成したという歴史的建造物。現在は結婚式やイベントなどで使われる以外は一般公開していないので、道路側からのぞき込むだけになりますが、彫刻や噴水、ガゼーボで美しく設計された庭園を見ることができます。建物は4階建て58室。最盛期にはルーズベルト大統領や大女優グレタ・ガルボも訪れ、華やかな宴が模様されていたそうです。その栄華も長く続かず、世界大恐慌で、マイヤーズ家は手塩にかけた豪邸を手放すことになりましたが、今でも、その豪華さ美しさはしっかり保存されています。一度中を覗いてみたいものですね。
暑さが続いておりますが、みなさま、いかがお過ごしですか?冷房が効いた室内にいても、身体はだるく、眠気が襲ってきます。こんな時は、涼しさを求めてサンフランシスコやレイク・タホに行かれる方も多いかと思いますが、もう少し近場で、水遊びが楽しめればいいな、と模索していたところ、友人が誘ってくれたのがアイス・ハウス貯水池です。フォルサムからハイウェイ50でサウス・レイクタホに向かいますが、タホまではいかず途中のアイス・ハウス・ロード出口で左折し、さらに山の奥に入っていきます。一時間ちょっとで到着しますが、家を出た時の気温は102度、エレベーションが高くなるにつれて、徐々に気温が下がり、湖に着くと82度でした。一時間で、20度の温度差は嬉しすぎます!暑くもなく涼しくもなく、暑さに根を上げていたこともすっかり忘れる心地よさ。木々に囲まれた静かな湖畔、その向こうには残雪ののった涼し気な山々の眺め。水は浅瀬は温かく、深くなるにつれ冷たくなりますが、気持ちよく泳げる程度です。グループでバーベキューしたり、カヤックやパドルボードで遊ぶ人々を見かけますが、湖はいたって静かでのんびりした感じです。ジェットスキーやエンジンのついたボートがほとんどないからかもしれません。カモの親子がスイスイとお散歩(?)していました。ヒナたちはお母さんの背中に乗って気持ちよさそうでした。残念ながら、その姿は写真に納められませんでしたが。。。
4時半過ぎに水遊びを終え、帰途につきました。相変わらず湖での気温は82度でしたが、サクラメントに向かうにつれ、気温はどんどん上昇し、フォルサムに着いたら、なんと108度!という数字が出ていました。私の車の温度計はちょっとあてにならないので、実際にそこまで暑かったかどうかはわかりません。ネットで見ると、この日の最高気温は105度だったようです。 この周辺には他にもユニオン・バレー貯水池(Union Valley Resovoir)、ルーン湖(Loone Lake)など、水遊びのできるところが数多くありますので、いろいろ行って見られるとよいと思います。でも、アイス・ハウス貯水池はフリーウェイからも近く、行きやすいのでお勧めです。 ちょっとお出かけ気分を味わいたい時に気軽に行けるオーバーン・オールドタウン。リンカーン通りにあるコートハウス(裁判所)が目印です。ハイウェイ80を走っていてもひと際目を引く、立派なヒストリック・ビルディングです。裁判所横の坂道を下っていくとレンガ造りの古い建物が並ぶサクラメント通り。その一番端っこにあるコーヒーショップ兼タップハウス「The Pour Choice」。飲み物を注ぐという意味の「Pour」とまずいという意味の「Poor」をひっかけたユーモラスな店名に思わず笑ってしまいました。ヒストリックな外観と対照的に、白黒を基調、ナチュラルウッドをアクセントにしたコンテンポラリーなインテリアで若者で賑わっていました。二階にはオールドタウンを見渡すバルコニー、中二階には鮮やかな鶴の壁画が描かれたパティオがあり、カジュアルでリラックスできる雰囲気です。クラフト・コーヒーとカリフォルニア産のクラフト・ビアを提供しているので、コーヒーがいい人、アルコールがいい人、みんな一緒に飲めるというのがここの趣旨だそうです。丁寧に淹れたアメリカーノ・コーヒーは香り味とも大満足。おやつに頼んだアーモンド・クロワッサンも中にしっとりとしたアーモンドペーストが程よい甘さで、コーヒーにぴったりでした。今度は夏の夜、バルコニーでビールを飲むのもいいかな、と思っています。
The Pour Choice 177 Sacramento St. Auburn, CA 95603 530-820-3451 |