サンフランシスコ湾内に位置するエンジェル・アイランド州立公園は、金門橋、ベイブリッジ、バークレー、サウサリートなど、サンフランシスコ湾を内側から眺めることができるユニークなロケーションで人気があります。島の海岸沿いをぐるりと一周する道(約5マイル)があり、ハイキングなら二時間ちょっとで歩けますし、サイクリングを楽しむこともできます。Mt. Livermoreの頂上まで登れば、サンフランシスコ湾を360度見渡せる絶景中の絶景だとか。1910-1040年の30年間、主に中国からの移民の入国管理局として機能していたエンジェル・アイランド。今も当時の建物がそのまま残り、景色だけでなく歴史的にも、大変興味深いところです。
エンジェル・アイランドへはサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフまたはノースベイのティブロンからフェリーで行きます。サンフランシスコからだと約30分、ティブロンからは10分ぐらいの短距離です。 サクラメントから直接行く場合は、ティブロンがお勧めです。車の駐車が簡単で、チケットはフェリーの往復と公園入場料込みでサンフランシスコからは大人一人31ドルなのに対し、ティブロンからは18ドル。フェリーには自転車を持ち込むこともできますが、船着き場周辺には自転車レンタルショップやカフェもあります。就航本数に限りがありますので、あらかじめ時間表を確認していきましょう。
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ナパはサクラメントから一時間ちょっとで行ける、デイトリップにはもってこいのデスティネーションです。ほとんどの方がワイナリーとグルメレストランを楽しみにナパにお出かけになると思いますが、ワイン・ティスティングの合間にお散歩を兼ねた美術鑑賞もいいですよ。ナパのダウンタウンから車で約10分、ここ、ディ・ロサ美術館は、葡萄畑に隣接する広大な庭園に現代アートの彫刻が展示されています。観る人がそれぞれの感覚で受け取ってくれればいい、ということで、各展示物には説明がついていませんが、展示物について詳しいことを知りたければ、無料のガイドツアーもありますので、参加されるといいでしょう。入口から池に添って、ハイキングしても良し、園内を走るバスに乗ることもできます。
マイニング(鉱業)最盛期、1880年代に敷かれたプラサビル・アンド・サクラメント・バレー・レイルロードはフォルサムのオールドタウンからプラサビルまで続いています。現在は、観光用の機関車が時々走るだけですが、歴史を刻んだ線路はそのまま残っていて、知る人ぞ知る素敵なハイキングルートです。フォルサムの南側、Placerville Rd.とWhite Rcok Rd.の交差する辺りに車を駐車して、線路沿いの道を歩き始めます。線路の上を歩いても良し、その脇の小道を歩いてもよし。いつか観た映画「スタンド・バイ・ミー」の場面と重なります。ストーリーはよく覚えていないものの、何か心にジーンと来るものがあったような…。もう一度、観て見よう、などと考えながら、のどかな草原、森を抜け、川を渡り、延々と続きます。川を渡るところは、線路を歩くしかなく、枕木の隙間から下方に水流が見えるので、ちょっとスリリングです。高所恐怖症の人には向かないかもしれません。でも、冬の優しい日光と穏やかな美しい緑豊かな光景に浸っていると、足が自然に動いてしまいます。そして、なんと8マイルで目的地、ヒストリック・ポイントであるラトローブ駅に到着。清々しい達成感に浸るも、翌日は、膝ががくがく、足に水膨れができるなど、やはり8マイルは難関でした。全行程の中間地点ぐらいで、Latrobe Rd.に出るので、その辺で誰かに車で迎えに来てもらい、後はラトローブ駅までドライブして行くのもいいかもしれません。次回はラトローブ駅から、シングル・スプリングス、プラーサビルまで、歩いてみようという話になっています。
以下の地図では、ラトローブ駅をピンポイントしていますが、そこから出ている薄いグレーの線が線路です。 西部最大のゴーストタウン「ボーディー」。木枯らしの吹く荒野にスプーキーな雰囲気、奇しくもハロウィーン当日に行ったというタイミングは天才的!(たまたまなんですが…)でも、ここでトリック・オア・トリートをやっているわけではありませんので、お子さんを連れて行ったら大ブーイングです。
「ボーディー州立歴史公園」は、1877年から1881年にかけて、ゴールド・ラッシュで栄えた町の姿が当時のまま残っている、とても珍しい歴史公園です。ハイウェイ395号線から山側に入り、家や店も、本当に何もない山道を延々と走ること30分。最初の写真を見ていただけるとわかると思いますが、ずっとこんな感じで、最後は舗装もしていない小石道になり、ひたすら走ります。すると唐突に、茶色い建物が建ち並んだ、異様な雰囲気の集落が見え始めます。1859年にニューヨークから来た、W.S. ボーディと言う人が、ここに金を発見したそうですが、なんでこんな所まで来たんだろう?どうやって金を見つけたの?と、とっても不思議! 最盛期には8000人の住人がいたというボーディーでは、一獲千金を狙った荒くれ者たちが、お酒とギャンブル、喧嘩に明け暮れたそうです。今となっては荒涼とした山間に置き去りにされた住居、教会、学校、金鉱や工場など寂しげな佇まいですが、現存の建物は当時の5%といいますから、かなり大きな町だったんでしょう。 繁栄していたのが4年間だけという超インスタント・タウンですから、建物はどれもやっつけ工事の木造あばら家です。冬が大変厳しく、雪が20フィートも降る土地柄を考えると、こうして140年以上も保存されていること自体が、びっくりです。町を保存するために、ボーディー基金のボランティアが、一生懸命つっかえ棒をしたり、修理したりされているようです。サクラメント・オールドタウンなど、ゴールド・ラッシュ時代の街並みを綺麗に修復した観光名所はいろいろありますが、ゴーストタウンがそのまま残っているのはとても珍しいです。是非一度、ボーディーを訪ねてみてはいかがでしょうか?でも正直言って、少々薄気味悪くもあるので、お子様たちにはどうかな?と思います。 入場料一人8ドル。一部3ドルのセルフガイド・ツアーのブックレットもあります。 なかなか行く機会のなかった、イースタン・シエラにシーズン終了ギリギリセーフで行ってきました。ヨセミテ国立公園までは、みな一度は行ってみようと思うと思いますが、山越えして、その先のイースタン・シエラまで足を延ばす方は少ないのでは?私も然り、そんな感じでチャンスを逃していました。サクラメントからだと、ハイウェイ50でサウス・レイクタホに向かい、手前の89番で南下すると、時短で行きやすいのです。でも雪深い所なので、11月早々に89番道路が閉鎖されるため(積雪の状況によるので行く前にはチェック)、行くなら5月~10月がよろしいかと思います。
イースタン・シエラの素晴らしさは、観光化されておらず、とにもかくにも大自然が堪能できるところです。眺望ポイントからモノ湖を見下ろすと、眼下に広がる盆地のスケールの大きさに圧倒されます。10月の最終末だったので、雪化粧のシエラ山を背景に、まだ紅葉が綺麗でしたが、プライムタイムは10月中旬のようです。 モノ湖にはトゥファ(Tufa)と呼ばれる、尖った石灰岩の群集が多数あることで有名ですが、その神秘的な様相には心を奪われます。北アメリカでもっとも古い湖の一つであると言われ、アルカリ性で非常に塩分濃度の高い塩湖なので、夏はプカプカ遊泳を楽しむ人で賑わうそうです。今回はオフシーズンということもあって、聞こえるのは、鳥たちが水遊びをする音と時々上空を通る飛行機の音だけという、ほぼ無音状態がまた素晴らしかったです。ハイウェイ395沿い、リー・バニングのダウンタウンにあるモノ・レイク・インフォメーション・センターでは、湖の歴史や情報がわかりやすく展示してあるので、まずはそこで知識を仕入れてから行くと、理解が深まりもっと楽しめると思います。最もモノ湖らしい風景を堪能するなら、南下のサウス・トゥファへ行かれることをお勧めします。 インディアン・グラインディング・ロック州立公園は、1850年頃までここで暮らしていたミワック・インディアンの歴史遺産を保護しているユニークかつ神聖な気が漂う公園です。まず最初にミュージアムを訪ねることをお勧めします。残念ながら、今回は山火事避難のため展示物がほとんど撤去されていましたが、彼らの当時の生活や白人の到来でこの地を追われていった歴史がわかりやすく説明されていて、園内の散策にも理解が深まります。公園内には、住居として使われていた木の皮のティーピーや、北米で最大規模のチャ・サ(Chaw-SE)があります。
聞きなれない言葉ですが、チャ・サ(Chaw-SE)とは、インディアン達が主食のどんぐりの粉ひきをするために使った、1185個の穴のある巨大な石のことです。どんぐりの粉ひき作業はただの料理ではなく、神聖な儀式に近いものだったらしく、その周りは柵で囲まれ保護されています。またその側には、宗教儀式が行われた大きなホールが建っています。自然と調和したインディアンの生活は、白人により、宗教、生活、土地を奪われ、破壊されて行きました。そんな彼らの霊魂がまだそこに残っているように感じられました。森の中の緩やかなトレイルは、とても静かで、ハイキングというよりは、瞑想ウォークという感じでした。小さくて地味な公園ですが、カリフォルニアの貴重な歴史残る所ですので、一人でも多くの方に行っていただきたいな、と思います。 Indian Grinding Rock State Historic Park 14881 Pine Grove Volcano Rd, Pine Grove, CA 95665 サウス・ユバ・リバー・パーク(Penn Valley)のバターミルク・トレイルのワイルドフラワー、今がピークです。私はこのトレイルが大好きで、以前にも同ブログでご紹介しましたが、4月初旬から今週末(4月10日、11日)までがピークだそうですので、お知らせします。ユバ川を見下ろすトレイルの両側をカリフォルニア・ポピー、ルピン(紫)その他、可憐な野花が埋め尽くし、夢心地です。緩やかなハイキングコースは片道ゆっくり歩いても一時間ぐらいです。ポピーは夕方になると花びらが閉じてしまうので、午後三時前にはトレイルに入っていただきたいです。年に2,3週間しかないチャンスですので是非お見逃しなく!帰り道にはネバダ・シティのオールドタウンでお食事も良いと思います。美味しいレストランが沢山ありそうですよ~。
注意‼)GPSを使っていく場合には、South Yuba River State ParkにCovered bridgeを加えた方が安全です。以前Covered bridgeを入れず、GPSに従って行ったら、舗装もされていない山道に誘導され、しまいには、目の前に川が出現し、恐る恐る車で渡った経験があります。飛んでもなく時間がかかってしまいました。Covered bridgeは現在工事中で、Covered になっていませんが、その横と向かい側に駐車場があります。駐車は一台$5です。 小高い丘の上に、ガラス張りの近代的なテイスティング・ルームがあるアイロン・ハブ・ワイナリー。カウンターの向こうにビンヤードを眺めながらのテイスティングもいい感じです。写真の女性はオーナーさんですが、サーバーの方たちもみなさん、とても丁寧にワインの説明をしてくれました。外にはオープンなパティオがあり、360度ぐるっと葡萄畑を見渡せる眺望と解放感が楽しめます。お弁当持参でピクニックも大歓迎とのことでした。この日は、ロゼを買い求めました。コンサートなど各種イベントもあるそうなので、是非、ウェブサイトをご覧ください。
通常のワインテイスティングは一人$10で、ボトルを購入すると、そこから$10を引いてくれるそうです。ワインは$24~42ドルです。 Iron Hub Winery & Vineyards 12500 Steiner Road Plymouth, CA 95669 (209) 245-6307 1-(800) 778-WINE [email protected] 友人夫婦に誘われて、サクラメント・カウンティの南東隣、アマドー・カウンティのワインテースティング・ツアーに行ってきました。なだらかな丘に葡萄畑が広がるアマド―・カウンティには数多くのワイナリーが集まっています。ワイン学科が世界的に有名なUCデービスが近いのも、ここにワイナリーが多い理由でしょう。周辺のワインメーカーさん多くが大学関係者のようです。さんさんと降り注ぐ太陽と緑の丘を眺めながら、ヨーロッパ出身の友人は「ここは、40分で行けるタスカニーよ」とため息をついていました。私が撮った上の写真ではその感動は伝わらないかもしれませんが、実際、本当に素敵なところです。
Behind the Cellars Door2021と呼ばれるこのイベントは40件以上あるワイナリーから4件を選び、順番に回ってワインテイスティングを楽しむというもの。通常のワインテイスティングと違って、テーブルに案内され、4~6種類のワインに軽食(おつまみ?)が付きます。ツアーのチケットは一人35ドル。ワインを飲まないDesignated Driverは軽食のみで15ドルです。来年このツアーに行かれたい方は、人気ワイナリーは予約がすぐにいっぱいになってしまうので、チケットを買ったら早目に予約されるといいでしょう。 普段のワインテイスティングは屋内のカウンターで試飲し、ボトルを購入して、外のパティオでグラスを傾けながらくつろぐという流れです。ワイナリーによっては食事を持参し、そこでピクニックすることもできます。 ワインを計20種類以上をいただき、タスカニー気分を味わい、すっかり幸せ気分になりました。ただ、ワイナリー4件は私には多すぎる感じでした。次回は、ワイナリー2件で充分満足できそうです。是非おにぎりを持って行きたいです。(ワインとの相性はいかがなものか・・・?) 今回行った、ワイナリーで気に入ったところを次にご紹介します。 エメラルド・ベイ辺りの道路沿い(89番)では、見事な紅葉(でもほとんど黄色)が見られました。みなさん、車を停めて写真を撮っていました。もうしばらくは、こんな秋の風景が楽しめるのではないでしょうか。是非、秋の行楽はレイク・タホへ!
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