海外に住む私たちにとって、知らない土地で病気になることほど不安なものはないと思います。乳がん、卵巣がん、子宮がんの患者さんを日本語でサポートしてくれるNPOがあるのをご存じでしょうか?「SHARE日本語プログラム」は、経験者の在米日本人女性ボランティアが、治療や薬に関する不安、心や体の悩みなど相談に乗ってくれたり、通院への付き添いや通訳、患者サポートミーテイングや勉強会(現在はオンラインで)を無料で提供してくれます。(SHAREは1976年にNY近郊に住む12人の患者で発足した長い実績のある団体です)
西海岸の担当者でサクラメント近郊在住のコーンマン寧子(ねねこ)さんにお話を伺いました。彼女は、日本で歯科医として23年働いた後、渡米し、7年になります。現在は、ライフコーチとしてカウンセリングをしながら、SHARE日本語プログラムのコーディネーターとしてサービスを提供されています。「渡米してまもなくミシガンの片田舎に住んでいた時に、乳がんが発覚し、治療を受けました。日本人も少なく、ましてや日本人のがん経験者と話す機会などなく、とても心細い思いをしました。当時このようなサポートグループの存在を知っていたら、どんなに助かったことか、という思いから、SHAREの活動をしています。医療技術の発達した現在では、がんの治癒率は格段に向上しているにも関わらず、日本人の間には、相変わらず根強い偏見があり、日本の親や周りの友人に話せずに孤立するケースが多いのです。また、夫のサポートがあっても、男性であるがゆえに、どうしても理解してもらえない部分もあります。がんは最早治らない病気ではありません。一人で抱え込んだり、落ち込んだりするストレスが一番いけないと思います。みんなで支え合いながら、楽しく笑顔でがんを乗り越えよう!というのが私のモットーです。」という頼もしいお話でした。 もし読者の中で、現在がんを患われていたり、お知り合いでそういう方がいらっしゃったら、是非、SHARE日本語プログラムのことを教えてあげてください。また、寧子さんに直接連絡もオッケーとの承諾をいただきましたので、下記連絡先を添えておきます。 SHARE日本語プログラム 日本語ヘルプライン:347‐220‐1110 (月ー金 西海岸時間、午前9時から午後2時) Neneko Cornman: 916‐668‐0295 [email protected]
2 コメント
Neneko K Cornman
11/6/2020 07:37:37 pm
SHARE日本語プログラムをご紹介いただきましてありがとうございます。これから、サクラメントはもちろんのこと、西海岸の皆様一人でも多くの方に私たちの活動を知っていただき、サービスを提供させていただけるよう頑張っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
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はづき
11/9/2020 10:15:57 am
寧子さん、
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