シュガー・パイン・ポイント州立公園は、美しい湖畔にカリフォルニアの歴史を垣間見ることのできる、絶対お勧めスポットです。以前、ブログでご紹介したエメラルド・ベイのバイキングホルムスも似たようなヒストリカルなセッティングですが、こちらは、パーキングから湖畔沿いに舗装されたトレイルに入れ、サイクリングはもちろん車椅子やベビーカーでも楽々散歩できるので万人向けです。バイキングホルムスは、駐車場から急降下のトレイルを30分ぐらい歩かないと到達できず、「行きはよいよい、帰りは恐い」でした。80歳近い母は、湖畔まで下りることはできたものの、帰りの上り坂に苦戦し、息子たちが母の腰にタオルを巻いて引っ張り上げたのを思い出します。(汗!)
話はシュガーパインに戻りますが、金融ビジネスで財を成したイザイヤ・ヘルマンという富豪が1903年に夏の別荘として建てたヘルマン‐アーマン・マンション(名称:シュガーパインロッジ)は、ヨーロッパ風のどっしりした構えで、趣のあるゴージャスさです。桟橋からは、底が透けて見える真っ青な湖水、黄金の葉っぱが輝く木の向こうに豪邸が見え、なんとも優美な景観です。豪邸以外にも、ファイヤーハウス、バスハウスなどがあり、当時の様子が伺えます。湖畔にはピクニックテーブルやベンチがありますので、お弁当を持って行かれてもいいと思います。 駐車代は当公園のみ有効で$5でした。
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今回は時間があったので、ついにレイク・タホ一周ドライブを達成しました。まずは普段なかなか行かないネバダ州サイドからスタートしました。HWY 50沿いにカジノの集まる賑やかなダウンタウンを抜けると、グッと静かになります。あまり観光化されておらずレストランやホテルもなく、ビーチアクセスの看板もほとんど出ていないので、行きたかったZypher CoveやSecret Coveはいつの間にか通り過ぎてしまいました。残念!ようやく左手に駐車場らしきものを見かけたので、引き返してみると、パブリックの無料駐車場で、そこからはエメラルドグリーンの透けるような湖が一望できます。レイク・タホの歴史を説明するプラークやトイレまで完備されているのだから、道路側にサインぐらい出しておいてよ~!と言いたくなります。ゴロゴロ大きな岩の間に底まで見える透き通った湖水がネバダ側ビーチの特徴のようです。Chimny Beachへ降りて行けるトレイルもあり、駐車場から見下ろすと遠い感じがしますが、実際はビーチまで15分もかかりません。今回は行きませんでしたが、岩場を越えて先に行くと砂浜があり、石造りの煙突(チムニー)のような物が見えました。ラッキーにこの駐車場を見つけられた方は是非行ってみましょう!
レイク・タホは自宅から充分二時間で行けてしまうので、大抵、日帰り、カリフォルニア側のエメラルドベイ辺りの景観を楽しんで帰るというのが定番になっています。でも今回は紅葉のレイク・タホをじっくり味わいたいということで、一泊旅行にしてみました。泊ったのはサウス・レイク・タホの「タホ・レイクショア・ロッジ&スパ」。湖の目の前に建っていて、プライベートビーチがあるので、部屋を出たら砂浜という素晴らしい立地条件です。この時期は夏と違って、ボートやジェットスキーの数も少なく穏やかです。砂浜でお弁当を頬張り、読書したり、瞑想したり、夜は星空観測など、のんびりレイクタホの景観と波の音を満喫することができました。ホテル自体は年数がたっている感は否めませんが、リーズナブルなお値段で、レイクビューというのは、なかなかないと思います。プール、ピクニックテーブル、ビーチバレーコートもあり、小さいお子さん連れにも適しています。また、ホールフーズや各種レストランにも歩いて行ける便利なところにあります。
ウォルナット・グローブを折り返し地点にして、リバー・ドライブをサクラメントに向かいます。隣町のロックは中国系移民の繁華街だったヒストリック地区。角に、「一体いつの時代の?」と言いたくなるような古い中華料理店「ロック・ガーデン」があります。道路側からは分からないのですが、そこを一歩入った通りは、突然空気がワープしたような「千と千尋」の世界。今にも崩れ落ちそうな建物が立ち並び、かつての繁華街だったことを伺い知ることができます。小さな公園には鉄道建設や農業に従事する中国系移民の生活が描かれた碑があり、当時の様子がうかがわれます。実際にアート・ギャラリー、土産物店、バーなどが営業しているところもあります。
アート・ギャラリーのオーナー、ニン・ホウさんは、もとサンフランシスコ・アート・アカデミーで教鞭をとられていたアーティストで、ベイエリア在住ですが、隔週でロックのギャラリーに滞在し、制作活動やアートクラスを開催しているそうです。また、時代がかった中華料理店は、Yelp!でも高評価を得ているので、一度試したいと思っていってみるのですが、休業日だったり、早く店じまいだったりと、まだチャンスがありません。 暑さが続いておりますが、みなさま、いかがお過ごしですか?冷房が効いた室内にいても、身体はだるく、眠気が襲ってきます。こんな時は、涼しさを求めてサンフランシスコやレイク・タホに行かれる方も多いかと思いますが、もう少し近場で、水遊びが楽しめればいいな、と模索していたところ、友人が誘ってくれたのがアイス・ハウス貯水池です。フォルサムからハイウェイ50でサウス・レイクタホに向かいますが、タホまではいかず途中のアイス・ハウス・ロード出口で左折し、さらに山の奥に入っていきます。一時間ちょっとで到着しますが、家を出た時の気温は102度、エレベーションが高くなるにつれて、徐々に気温が下がり、湖に着くと82度でした。一時間で、20度の温度差は嬉しすぎます!暑くもなく涼しくもなく、暑さに根を上げていたこともすっかり忘れる心地よさ。木々に囲まれた静かな湖畔、その向こうには残雪ののった涼し気な山々の眺め。水は浅瀬は温かく、深くなるにつれ冷たくなりますが、気持ちよく泳げる程度です。グループでバーベキューしたり、カヤックやパドルボードで遊ぶ人々を見かけますが、湖はいたって静かでのんびりした感じです。ジェットスキーやエンジンのついたボートがほとんどないからかもしれません。カモの親子がスイスイとお散歩(?)していました。ヒナたちはお母さんの背中に乗って気持ちよさそうでした。残念ながら、その姿は写真に納められませんでしたが。。。
4時半過ぎに水遊びを終え、帰途につきました。相変わらず湖での気温は82度でしたが、サクラメントに向かうにつれ、気温はどんどん上昇し、フォルサムに着いたら、なんと108度!という数字が出ていました。私の車の温度計はちょっとあてにならないので、実際にそこまで暑かったかどうかはわかりません。ネットで見ると、この日の最高気温は105度だったようです。 この周辺には他にもユニオン・バレー貯水池(Union Valley Resovoir)、ルーン湖(Loone Lake)など、水遊びのできるところが数多くありますので、いろいろ行って見られるとよいと思います。でも、アイス・ハウス貯水池はフリーウェイからも近く、行きやすいのでお勧めです。 北カリフォルニア、セントラルバレーにはゴールド・ラッシュ時代の趣を残す街が数多く点在し、行く度にタイムトラベラーとなり、距離移動、時空移動に忙しくも楽しい生活を送れます。
さて、今回ご紹介するのは、ネバダシティのオールドタウン。ややこしいのは、ネバダシティという名前から、ネバダ州にある街だと思われてしまうんですが、ここは、れっきとしたカリフォルニアです。サクラメントからHWY80を北に、AuburnでHWY49に入りさらに北上、一時間ちょっとで到着する日帰り旅行にピッタリのロケーションです。サクラメント周辺には、プラサビル、フォルサム、グラスバレー、ジャクソンなどヒストリック・オールドタウンは数多く存在しますが、ネバダシティは当時のホテルや劇場など、大きめの建造物がそのまま残り、かつての栄華を伝えているのが、他とはちょっと違うところかな、と思います。山、川、森に囲まれているので、ハイキングや川遊びを兼ねて訪ねてみるといいと思います。今回、私たちは、近くの「アナンダ・ヴィレッジ」のチューリップ・シーズンに合わせて行ってきました。 腹ごしらえは、人気の「サウス・パイン・カフェ」で。狭く長細い店内はお昼時間を過ぎても多くの人が待っていました。入り口にあるキッチンの鉄板でお好み焼きのようなものを焼いていたので何かと思ったら、ポテト・パンケーキでした。ポテト・パンケーキというと小判型でアップルソースとサワークリームのついたユダヤの家庭料理を思い出しますが、ここのはふんわり大きめで、上にはバジルのペストソースがドロッとかかり、新しいお味と食感!美味しくてペロッと食べてしまいました。あと、玄米と豆腐のフライド・ライスも上にアボカドとマヨネーズソースがかかり、ヘルシーで美味しかったです。またこのお店では各テーブルに備え付けのケチャップとラズベリーソースも手作りなのが嬉しかったです。外で写真を撮っていると、トラックのお兄さんが、わざわざ車を停めて店の前で「ここはお薦め!」とばかり、ポーズをとってくれました。また、古いホテルの一角にあるカフェ「カーリー・ウルフ」はアンティークな雰囲気を味わうには良いところです。 ダウンタウンから一歩外れると木と花に彩られたビクトリアン・ハウスがならぶ住宅街。どの家もきれいにメインテナンスが行き届き、一軒一軒写真を取りたいぐらいの素敵な街並み。観光の街だけあってB&Bも充実していますので、一泊して、ゆっくり散策してみるのも楽しいと思います。 私はまだ行ったことがないのですが、全国的に有名なのは、12月の日曜日と水曜日に行われる「ネバダシティ・ビクトリアン・クリスマス」です。街中にガスランプとライトが灯され、クリスマス・キャロルが響き、馬車が走り、当時さながらのクリスマスの雰囲気を味わえるわけです。クラフトの出店も多数あり、ユニークなクリスマスプレゼントを買いにやってくるという人もいます。人気イベントで人出が多いため、専用駐車場に車を停め、シャトルに乗ってダウンタウンに行くようになっていますので、予め、ウェブサイトで確認をしていった方がよいでしょう。今年は、私も是非行って見たいと思います。 ベイエリアからサクラメント方面に引っ越して、楽しみにしていたことの一つは家族でスキーに行くことでした。1960年冬季オリンピックが開催されたスクワ・バレー、ヘブンリー・バレーなど世界有数のスキー場まで2時間弱。自宅から一番近いシエラ・アット・タホは、一時間15分で行かれる手頃さ!レイクタホの雄大な景色を眼下(ヘブンリー、ホームウッドなど)に白銀のスロープを滑走するのは最高に贅沢な気分です。スキーはやっぱり楽しいです。ということで、せっかくサクラメント周辺に住んでいるなら、是非スキーを楽しんでいただきたいものです。
シーズンに何度も行くのでなければ、レンタル・スキーで十分です。当日スキー場でもレンタルできますが、書類記入から、試着、調整まで、一時間近くかかる時もあり、時間がもったいないので、地元で一式借りて行き、スキー場に着いたら即、滑り出すというのがお勧めです。オトーズ・マーケットと同じフリーポート沿いにあるので、とんがり屋根の建物には見覚えがあるかもしれませんが、「ランド・パーク・スキー&スポーツ」は知識と経験のある親切なスタッフがレベルと足に合ったブーツや板を丁寧に選んでくれるので安心です。一式40ドル(大人用)、30ドル(子供用)で前日にピックアップ、一日滑って、翌日返却なので余裕です。ここでは、もちろん新品のスキー用品も多数揃えています。 Land Park Ski & Sports 4207 Freeport Blvd Sacramento, CA 95822 Phone number (916) 438-9111 Website landparkski.com 余談ですが、どのスキー場もリフト券は100ドル前後と決して安くありません。ウェブサイトから割引きチケットを購入することもできますが、これは日にち指定なので、当日行けなくなった場合、返金はできないので要注意です。お得なのは「シエラ・アット・タホ」のリフト券がコストコで2枚組148ドル。日にちの指定がなく、万が一使わなかった場合は返品できるというのも安心感があります。 秋になると、サクラメンタン(サクラメントの人々)の話題に真っ先に上るのが「アップルヒル」。リンゴの収穫で有名なカミノ市には果樹園、農園、ワイナリーが点在し、いつもはのどかな田舎の風景も、秋はちょっとしたお祭り騒ぎです。Hwy50で東に向かいプラサビルを過ぎ、Schnell School (Exit. 48) を左に出ます。約五十カ所の農園が9月下旬から12月上旬にかけて仮設店舗やカフェをオープンし、もぎたてのリンゴや各種フルーツ、手作りパイ、ペイストリーを販売します。アート・フェアやメイズなど子供の遊び場を用意しているところもあり、家族全員で一日楽しめるところです。この伝統は50年以上続いていて、毎年多くの人が訪れます。各農園の自慢のアップルパイ、揚げたてのアップル・ドーナッツ、搾りたてのアップル・ジュースなどを紅葉を眺めながらいただく、って、とってもリッチな(心が)気分です。まずは、「アップルヒル・グローサーズ」のウェブサイトで、地図をプリントして持っていくと便利です。週末は各種イベントもあり混みますので、交通渋滞を覚悟して行ってくださいね。のんびり秋の風景を楽しみたいという方は、平日訪れるといいでしょう。多くの農園があるので、全部網羅していませんが、いくつか気に入った所をご紹介します。
BODHAINE RANCH: オーガニックのリンゴ果樹園。私は、ここでリンゴを買って、皮つきのままアップルパイを作ります。栄養は皮にありますし、剥く手間が省けて楽ちんです。オーガニックだからこそできること。ここで作っている各種アップルパイは、スライスを買って店内で食べても、ホールで買って持ち帰ることもできます。オーナーは日本に留学経験のある中国人メイリンさん。日本語で話しかけると喜んで答えてくれます。 BOLSTER’S HILLTOP RANCH: フレッシュで濃厚なアップルサイダーが美味しくて有名。試飲させてくれます。 BOEGER WINERY: エルドラド郡で最も古いという歴史のあるワイナリー。趣のある建物の中のテースティング・ルームは素敵です。庭にテーブルがあるので、買ったワインを開けて、持参したランチでピクニックができます。「Barbera」が自慢のワイン。 LARSEN APPLE BARN : リンゴを販売するバーン、アップルパイ、アップル・ターンオーバーが食べられるレストラン、水車、古い農機具を展示したミュージアム、ペッティイング・ズーなど盛り沢山。アップル・ヒルの真ん中に位置するので、見逃すことはありません。 BILL’S APPLES / FELICE’S DOLLS: ゆるい傾斜面一面の色とりどりの花畑がお見事!Cable Road沿いで、道路からもよく見えます。リンゴやお土産物を売っています。 104度の暑さから脱出しようと、フォルサムから1時間以内で行けて、気温の低いところを検索して見つけたのが、ポーラックパインズのスライパーク・レクリエーション・エリア。HWY50で東へ向かい、Sly Park Rd. Exitを出て山道を走り、約50分で到着。山道を走ると、車の温度計が少しづつ下がっていくのに興奮。「100度!96度!あ~、93度に下がった!!」。喜んだのもつかの間、表に出てみると93度もやっぱり暑かったです。
パークの大半を占めるジェンキンス湖はレッドウッドの林に囲まれ、キャンプやボート遊び、ハイキングが楽しめます。入口から湖に沿って北側に道路があり、キャンプ場や、ピクニックエリア、ビーチアクセスがあります。湖の東端ヘーゼル・クリーク・エリアで道路は行き止まりになるので車を停め、そこからパインの香りが漂う林の中の緩やかな歩道を30分弱歩くと、パークの目玉スポットの滝に到着。木々に囲まれた滝の周りの空気はひんやりとして、水も心地よい冷たさです。滝は40フィートの高さで、滝壺も大きく、皆さん気持ちよさそうに泳いでいました。私も浅瀬で足をつけて涼みました。勇気ある女性二人が飛び込みを披露。オレンジのTシャツを着たおじさんは、意気揚々と岩を上がっていったものの、その高さに慄いてすごすごと降りていきました。怖い!と思ったら、やっぱり止めておくのが賢い選択ですね。 パークへの入場料は車一台$12。ボートを持ち込む場合は、その分が加算されます。その他ボートのレンタルやキャンプの料金は、ウェブサイトでご覧ください。 カリフォルニア・ステート・フェアが7月8日から24日まで開催されます。さすが州都とあってカル・エキスポの広大な敷地を全部使った大掛かりな博覧会。オリジンである家畜や農産物の品評会はもちろん、競馬、コンサート(ほとんどが懐かしのセレブたち)、州内から選ばれたアート、クラフトの展示、オートバイのアクロバット、遊園地など盛りだくさん。また、フェアの名物はここでしか食べることのできない奇想天外な食べ物の数々です。巨大な七面鳥のもも肉BBQ、チョコレートでカバーしたベーコン、スイカの串揚げなど。ハイブロウからローブロウまで、雑多といえば雑多、でもエキサイティングなカリフォルニアの祭典です。ステート・フェアはサクラメント周辺で育った多くの人たちにとって、子供時代の楽しい思い出なのではないでしょうか。
手前みそになりますが、19日(火曜日)はカルフォルニアの作家が集まるCalifornia Authorsで、紙芝居を展示販売します。(California Bldg. A/B - 名物のシナモン・バンズのお店のそばです)また、毎週火曜日は「子供の日」で、12歳以下のお子さんは入場無料、しかも、乗り物はすべて2ドル(通常は$5-6)というお得な日。 いろんな催しが同時進行しているので、あらかじめウェブサイトで興味のあるイベントの時間と場所をチェックしておくことをお勧めします。 California State Fair 1600 Exposition Blvd, Sacramento, CA 95815 入場料:大人12ドル、シニア10ドル、12歳以下8ドル http://www.castatefair.org |